落語家でタレントの笑福亭笑瓶(しょうふくてい・しょうへい)さんが22日午前、死去した。66歳。大阪府出身。
17日深夜放送のテレビ東京「きらきらアフロ」にリモート出演し、師匠で番組司会者の笑福亭鶴瓶(70)に弟子入りしたきっかけについて話したばかりで、仕事関係者に衝撃が走っている。
21日に自宅で倒れ救急搬送。大動脈解離と診断され、治療を受けたが、22日午前に息を引き取った。家族がみまもる中で静かに旅立ったという。
17日深夜放送の「きらきらアフロ」では鶴瓶に弟子入りしたきっかけについて「アイドルになりたいって言うときもあったし、お芝居やりたい言うときもあったし…結果的に23歳になったときに、『芸能界は諦めなアカンな』と思ってたときに、うちの師匠のぬかるみの世界を聴いたときに相談させてもらおうと思って」と1989年10月まで放送されていたラジオ番組「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」を聴き、鶴瓶に弟子入りしようと考えた経緯を話していた。
2015年10月には千葉県のゴルフ場で同じ大動脈解離で倒れ、ドクターヘリで搬送され、治療を受けていた。
▽大動脈解離 大動脈の内壁に亀裂が入り裂ける病気。本来流れていない場所に血液が入り込み、胸や背中に激しい痛みが走る。大動脈剥離とも呼ばれ、循環器疾患による突然死としては心筋梗塞に次いで多いとされる。突然発症する場合が多く、車の運転時に襲われ事故につながる例も少なくない。福田医院(横浜市)の福田伴男院長は「多くの場合、高血圧や動脈硬化など何らかの予兆があるもの。もし運転中に発症したら、意識があればできるだけ安全な場所に止め、助けを求めてほしい」と話している。