立花理佐「演技経験ゼロで『毎度おさわがせします3』の主役に大抜擢」ツラかったアイドル時代を乗り越えられた訳

立花理佐「演技経験ゼロで『毎度おさわがせします3』の主役に大抜擢」ツラかったアイドル時代を乗り越えられた訳

立花理佐「演技経験ゼロで『毎度おさわがせします3』の主役に大抜擢」ツラかったアイドル時代を乗り越えられた訳

(CHANTO WEB)

1986年、当時中学3年生で芸能界デビューした立花理佐さん。直後にドラマ「毎度おさわがせします3」で主人公を演じ、一気に人気アイドルへ駆け上がりました。アイドルとして活躍し、忙しい日々を送っていた10代の頃の話を伺います。(全4回中の1回)

オーディション優勝、ドラマ主演抜擢で芸能界デビュー

── デビューのきっかけを教えてください。

立花さん:中学3年生のときに応募した、ロッテのアイスクリームのCMオーディションがきっかけです。友達とノリで応募したのですが、書類選考、2次先行と通過し、東京で行われる最終選考に行くことになりました。当時は大阪に住んでいたので、「東京に行きたい」と母に伝えると、とても驚いていて。結局、母は旅行気分で友人たちと選考会場にまで着いてきました。親と一緒に来ているのは私だけだったので、とても恥ずかしかったです(笑)。

最終選考に残っている人は事務所に所属している人ばかりで、素人は私のみ。その中で水着審査や歌唱審査もあって。どちらも初めてのことだったので、うまくできませんでした。でも結果的になぜか私が優勝してCMに出られることに。そのことが新聞に載ったので翌日、学校に行ったら大騒ぎになっていました。

東京で開催されたCMオーディションの様子東京で開催されたCMオーディションの様子

── 突然決まったデビューだったのですね。

立花さん:はい。その後、CM撮影のために東京に行った際、テレビ局や出版社などいろいろなところにあいさつ回りをすることに。テレビ局のプロデューサーにも挨拶をしに行ったところ、ちょうどドラマ「毎度おさわがせします3」の主役が降板をして代役を探していたタイミングでした。挨拶をするとプロデューサーから「この子にしよう」と突然言われて、急きょ主役をやることになったんです。

オーディションについてきた母(右)とオーディションについてきた母(右)と

── 演技経験などはあったのですか?

立花さん:まさか!本番まで2週間しかなかったので、まずは社長の家に下宿するために大阪から東京へ引っ越しました。本番に向けてセリフを覚える練習をするのですが、初演技に加え関西弁がネックに。当時、まったく標準語が話せませんでした。どうしてもセリフが関西弁になってしまうんです。

家では社長の奥さんに関西弁を直してもらい、現場では演技指導をしてもらい、東京に来ても不安になる暇すらありませんでした。とにかく忙しくて睡眠時間は毎日3時間ほど。この頃のことはほとんど記憶にないです(笑)。ドラマ撮影の3か月はあっという間でしたが、この頃は関西弁が抜けきれないこともあって、演技のお仕事が本当にツラかったです。

忙しくても頑張れたのはアイドル仲間のおかげ

── そこからは演技以外のお仕事もするようになりましたよね。

立花さん:歌やバラエティの仕事もするようになりました。こちらは演技と違って楽しく取り組めました。というのも、現場には自分と同世代の女の子が多く、たくさんのアイドル仲間ができたからです。仕事場には友だちに会うために、遊びに行っているような感覚でした。

西村知美ちゃんとは今でも家族ぐるみでおつき合いがありますし、伊藤美紀ちゃんや千葉美加ちゃん、仁藤優子ちゃん、宮前真樹ちゃんなど、ずっと仲よくさせてもらっています。中学卒業後から2〜3年は寝る暇がないほど忙しかったですが、みんなでキャッキャしていた楽しい思い出ばかりです。

── 演技のお仕事はその後、どうだったんですか?

立花さん:17歳のときに映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズに出演することになったのですが、これがひとつの転機でした。当時の現場では私が一番若かったので、みんながすごく可愛がってくれて。監督も褒め上手で「思い通りに演じていいよ」と好きにやらせてくれたため、それで演技が少しずつ楽しくなっていきました。

その後、20歳頃に舞台に出演することになったのですが、これが意外にも楽しかったんです。最初は舞台でセリフが飛んだらどうしよう…と夢に出てくるくらい怯えていたのですが、いざ始まってみたらお客さんの生の反応がその場でわかるのがおもしろくて。歌のコンサートなどもそうですが、その場でリアクションがわかるのはとても刺激になりますね。

デビュー当時はまだ中学生だったデビュー当時はまだ中学生だった

── デビュー当時とは大違いですね。

立花さん:最初は関西弁しか話せずに苦労していましたが、この頃になるとアイドル仲間に関西弁の指導をするほどになっていました(笑)。関西弁のセリフで困った友だちが私に「教えて〜」って相談に。私がしゃべったセリフを友だちが真似していましたよ。

── 当時のアイドル仲間とは今でも仲がいいのですか?

立花さん:子育てをしている時期はみんな忙しく、少し疎遠になっていた時期もありました。それでも家族ぐるみでおつき合いすることもあったし、最近では子どもが手を離れた人も多く、また会うようになってきました。私が3年前に直腸がんになったときも、この時の友だちがよく連絡をくれて、家から出ない私を連れ出してくれたり。感謝しかないですね。

PROFILE 立花理佐さん

1971年生まれ大阪府出身。1986年に「第1回ロッテ CMアイドルはキミだ!コンテスト」で優勝し、芸能界デビュー。ドラマ「毎度おさわがせします3」や映画「ビー・バップ・ハイスクール」に出演。歌手としてのヒット曲も多く、現在はバラエティなどでも活躍。

取材・文/酒井明子 画像提供/立花理佐

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