立川志らく、兄弟子・談春の落語に「この手のをさせたら現在この人が1番面白いと思う」と称賛

 落語家の立川志らくが22日までにSNSのスレッズを更新。兄弟子の立川談春の落語を称賛した。21日は2人の師匠・立川談志さんの十三回忌で東京都内で落語立川流の落語家による追善特別公演「談志まつり2023」が開催され、志らくが出演した昼の部で談春がトリを務め、滑稽噺(ばなし)の「粗忽の使者」を披露した。

 志らくは「久しぶりに談春兄の『粗忽の使者』を聴いた。多分、この手の滑稽噺をさせたら現在の落語界の中でこの人が1番面白いと思う。人情噺や大ネタは知らんけど」とつづり、その理由を「彼の落語は演者のキャラと登場人物のキャラの両方にフラ、つまり元々持ち合わせている何とも言えないおかしみが滲み出てくるからである」と説いた。

 滑稽噺を面白くする手法としてオリジナルのギャグを入れたり演出を変えたりすることもあるが、「談春の場合はそれらの事は一切やらず、フラが滲み出ることにより、元々古典落語が持っていた面白さを引き出しているのである」と分析した。

 ただし、素直に絶賛しないところが志らく。「若い頃は私の前で稽古をすると滅茶苦茶面白かったのだが高座に上がると固まってただ達者な落語家でしかなかった。芸歴を重ねる事により芸に余裕が、おっと生意気すぎました」と辛口の要素も込めた。

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