東京電力福島第1原発事故で生じ、海洋放出された処理水を巡り、閣僚らのパフォーマンスにあきれ声が広がっている。30日には岸田文雄首相らが、安全性をアピールするために福島県産の海産物を食べる様子が公開されたが、SNS上では「いいもの食べ過ぎ」と逆効果となっている。
岸田首相との”昼食会”に同席した西村康稔経産相のX(旧ツイッター)によると、30日のメニューはいわき市のヒラメの刺し身、相馬市のスズキとタコなど。西村経産相は29日にも福島県産のスズキの塩焼きに舌鼓を打つ様子を投稿しており、30日は「これからも福島県産食材を食べて応援します」とあらためて強調した。
X上では「食べて応援!これが一番」と称賛する声もある。一方で「いいですね。庶民はこんな豪華なお昼ご飯など食べられません」「いいなー。現地の人々がコレを食べてくれよ!という厳選をした選りすぐりのうまいやつだろ」などと、苦しい庶民生活をよそに美食を楽しむ様子に皮肉や羨望(せんぼう)の声が上がっている。
さらに「魚食って喜んでる場合じゃないんだよ。日本を貶める中国に対してキッチリ制裁かけろよ!」「食事会なら中国を含めた各国大使とやればいいのに」「何の意味もないパフォーマンス」などと、処理水放出に対抗措置を取っている中国への対応を求める声も出ている。