講談師の神田伯山(40)が、19日放送のフジテレビ系「だれかtoなかい」(日曜後9・00)にゲスト出演し、講談と落語の違いについて禁断のたとえで表現した。
この日は俳優・市村正親とのクロストーク。高座では熱っぽく、疾走感あふれる語り口で観客を引き込み、日本一チケットの取れない講談師と話題の伯山に、MCの中居正広からは「講談と落語の違いを教えて欲しい」と初歩的な質問が飛んだ。
伯山は「意外に分かりやすいたとえができて」と前置き。「大谷翔平さんは、イメージで言うと講談なんですよ。水原一平さんは落語」。危険な空気を察したのか、中居は「ちょっと待って、ちょっと待って。テレビっぽくやってくれ」と伯山を制止した。
「立川談志師匠が、すごくいいたとえをおっしゃっていて」と仕切り直し。「赤穂義士、あるじゃないですか?忠臣蔵の。300人くらい当時、浪人がいたんですけど、討ち入りに参加したのは47人。250名以上は逃げたんですよ。忠義を貫いて、この人は素晴らしいって褒める芸が、講談」と説明した。
さらに「落語というのはどっちかというと、人間の弱さとか失敗。我々もうまくいかない時もあるじゃないですか?そういうところに共感して、こういうところもあるよなって、ちょっとほっとする。また笑いにするのが落語。本来、主人公になり得ない人たちが主人公になっているのが落語」と続けた。
中居が「スポットライトを浴びさせるところが違うんだね」と感心すると、伯山も「そういう精神性の違いがある」と続いた。