今作は、昨年5月にリリースされたアルバム『X ーCross IVー』に続く、デビュー50周年記念作品の第2弾。制作コンセプトとして「音質の良さ」が掲げられ、レコーディングエンジニア界の巨匠・内沼映二氏の手により、音楽的に高品位なサウンドを目指した1枚となる。
会場に登場した石川は、開口一番「きょうはお越しくださり、ありがとうございます」とあいさつしつつ、「みなさんWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が観たいでしょうに…」と取材時に行われていた日本vsアメリカの決勝戦に話題を向けた。
試聴会後の取材では、「音楽には人の心を動かすもの、高揚感がある」とし、「制作中にそういった高揚感を感じることで、歌の質感も変わる」と伝えた。
そこから再びWBCの話題に移り、「ラグビーをはじめ、いろいろなスポーツで『1人はみんなのために、みんなは1人のために』って言われるじゃないですか。すごくいい言葉だなと思うけど、これって誰かにすがるわけじゃなくて、1人ひとりがいい仕事をして、それがつながったときにもっと大きないい仕事になるということだと思うんです。野球もそうだし、私たちが作る音楽も同じだなって。日本のスタイルは“つなぐ野球”って言われますけど、そういう部分をおもんばかるのが日本人らしい」と持論を展開。
さらに、日の丸を背負って戦う侍ジャパンの選手について「すごいプレッシャーだと思う」と労いながら、「ナイーブと言われる日本人も本当に心が強くなって、素晴らしい舞台でいい仕事ができるようになったんだなと、観ていて思いました。感動しましたね」と、率直な感動を伝えた。
そして取材の終盤、試合結果が告げられると「勝ったの!?やったー!すごい!」と喜び、選手を称えていた。