俳優石原良純(62)は19日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)に出演し、花巻東・佐々木麟太郎内野手(18)の全額奨学金進学を決めた米名門スタンフォード大の判断に言及した。
私立である同大は、奨学金なしで4年間通った場合、約5000万円の費用がかかる。良純は「お金のことはあれなんですが、アメリカの大学はすごいなと思ったのは、いろんな人間を取り込むこと。取り込むと何が大変かというと、先生が大変。この子はどういう子だと、いろんな生徒がいる中で教えていく」とした上で、「(佐々木は野球という)競技はやられるんでしょうが、勉学、学業の中でスタンフォードから出た人間をつくる懐の広さみたいな。アメリカの大学はすごいなと」と、米国の大学の選抜スタイルに言及した。「日本の大学では絶対にこんなことはできない。試験に通って、優秀な方から何番目だけで採っていくのと、いろんな人間をごちゃまぜにしてやっていくからスタンフォードというブランドがあって、かつアメリカの中の(名門という)位置を占めるシステムがすごい」と、持論をまじえながら米国の選抜システムについて触れた。
MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一が、日本でもさまざまな試験の形態はあると補足すると、良純は「東大の推薦が始まって、10何人受けて(合格者は)ひとけた。そういうことだけで、みんなが『試験受けないのはずるいんじゃないの』と思ったりするとかいろいろあるけれど、違う。本当にいろんな人間をつくって国を豊かにしようと思ったら、こういうシステムをつくらないと生まれないかもしれない」とも述べた。
また、全額奨学金について「佐々木さんへのお金ではなく、学校に対する投資でもあり、学校がある国への投資」とした上で「スケール感が、僕らが思っているような大学はどこに進学した話とは違うなあと。佐々木選手より、そっちに感動した」とも述べた。
元テレビ朝日社員の玉川徹氏も「全部同じエンジンで動いている。大学にしろ国にしても」と同調した。