「NSC大ライブ OSAKA 2023」で優勝した「日熊」の若(左から3人目)、まつこ(同4人目)。MCの「さや香」新山(左端)、石井(左から2人目)、審査員のメッセンジャー・あいはら、お〜い!久馬
異色の新人だ。大阪出身の若(29)とまつこ(28)。ともにECC予備校で知り合い、意気投合。若は立命館大を経て人材派遣会社へ就職し、営業マンに。まつこは同志社大へ進んでコインランドリー設置会社へ。だが、お笑いへ進みたい思いを捨てきれず、社会人を5年間経験した後、退社して退路を断ち、NSCに入学した。
若、まつこは知り合った頃からのニックネームをそのまま芸名とし使用している。社会人時代に積んだ経験をネタに盛り込むのが得意。抽選で出番はトップに。「やりきるだけと思った」とまつこ。「ダメだと思ったんで楽しんでやろうと」と若。この日は漫才で223組の頂点に立ったが、コントもできる器用さもある。
目標とする芸人は「コントも漫才もできるモンスターエンジンのように。ピンでもできる。そこを目指したい」とまつこ。「ティーアップさんみたいになりたい」と若は正統派しゃべくり漫才を挙げた。
NSCで講師を務め、この日は審査員を務めたNSC大阪校10期の「メッセンジャー」あいはら(53)は「正統派漫才で優勝してよかった。大きく羽ばたいてほしい」とエール。同期の「ザ・プラン9」のお〜い!久馬(50)は「コントばかりだと思ってたけど、漫才もできる。末恐ろしい」と脱帽していた。
NSCはダウンタウン、中川家、ナインティナインら数多くのスターを輩出。この日は大阪校45期216組と、北海道校、名古屋校福岡校の7組の計223組が参加した。