タレントの王林(25)が18日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。人間の居住地域に出没するクマ「アーバンベア」が急増している問題で「ついにみんなのところにも来ちゃったかー、と驚いています」と語った。
王林はクマの出没が特に増えている東北地方の青森県在住。昔からクマとは幾度となく遭遇したことがあり「人間に馴れてるから、ワッと襲うわけでもないし、目が合ったな、という感じ」と話す。感覚的には「知らない近所の人と会って、会釈するような感じでした」と、独特の言い回しで体験談を語った。
自然環境に詳しい兵庫県立大学の横山真弓教授は「人に馴れているクマは人間を怖がらないし、人知れず人間の居住地域に生息している」と説明。そのようなクマが「アーバンベア」と呼ばれている。
戦後、一気に経済発展が進んで山から資材を乱獲する必要がなくなったため自然が豊かになり、クマの個体数が激増。さらに過疎化が進み、山に住む人間が激減したことからクマの行動範囲が一気に広がったのが「アーバンベア」の増加につながっているという。
現在「クマの保護」を訴える声が激増し、自治体活動に支障をきたしていることも社会問題となっているが、横山教授は「アーバンベアが山に帰ることはない。自然環境の整備、個体数の確認などクマと共存する方法を考えていかないと、今後もクマによる被害は続く」と警鐘を鳴らした。