将棋の藤井聡太王位(20)=竜王、叡王、王将、棋聖=に豊島将之九段(32)が2期連続で挑む第63期王位戦七番勝負第5局が5、6日の2日制で静岡県牧之原市の「平田寺(へいでんじ)」で指される。4日、両者は入念な対局場検分に臨んだ。
第1局では敗れ、黒星スタートとなった藤井は、その後3連勝で王位3連覇に王手をかけているが、「スコアのことは気にせず、盤上に集中できれば」と冷静に対局に臨む。
一般の棋戦が同市で行われるのは初。藤井は「訪れたのは初めて。ここまで来る途中の茶畑が素晴らしくてとてもいいところだなと感じました」と話した。
一方、3連敗を喫し、カド番に追い込まれた豊島は「星取りはかなり苦しくなっていますけど、目の前の一局に集中して、自分なりに精いっぱい指して、一局でも多く戦えるように頑張っていきたいと思っています」と意気込んだ。


