演歌歌手・松山順 5・14の熊本地震・豪雨復興チャリティーフェスで「恩返ししたい」

演歌歌手・松山順 5・14の熊本地震・豪雨復興チャリティーフェスで「恩返ししたい」

2020年の熊本豪雨で流されてしまった肥薩線の第二球磨川橋梁の跡(本人提供)

(東スポWeb)

 14日で2016年の熊本地震から6年を迎えた。20年7月の熊本豪雨の被害と合わせ、今も復興半ばだが、同県球磨郡出身の演歌歌手・松山順は「歌の力で復興支援」を誓う。自身のヒット曲「球磨の女(くまのひと)」のジャケットに映るJR肥薩線の第二球磨川橋梁(きょうりょう)は、豪雨による川の氾濫で流されたまま。県や地元メディアの後押しを受け、松山は5月14日の復興チャリティーイベントに向けてまい進する。

 松山は熊本県球磨郡あさぎり町出身。大ヒット曲「若いお巡りさん」(1956年)などで知られる演歌歌手・曽根史朗の内弟子として3年修業したが、芽は出ず。しかし、ドライバーなどの仕事を経て、自身が作詞作曲した「球磨の女」(2013年9月)がロングヒットした。

 12年9月から「ふるさと球磨観光大使」を務める松山の姿は“熊本のスター”くまモンも応援。16年の熊本地震後はタッグを組み、17年12月には「〜災害復興〜くまモンハイウェイ」「〜災害復興〜輝け熊本城」をリリースした。

 しかし、20年7月に今度は熊本豪雨に襲われてしまう。「球磨の女」のジャケットにも映るJR肥薩線の第二球磨川橋梁が、川の氾濫で流されてしまったのだ。

 地元の人はもちろん、全国の鉄道ファンが撮影に訪れる名所でもあったが、現在も復旧のめどは立っておらず。松山も「今は線路もサビれてしまって…」と無念さをにじませる。

 復興支援のためイベントなどを開いては募金をしていたが、もどかしい思いを抱いてきた松山。そんな中で思いついたのが、地元・阿蘇にあり、阿蘇ロックフェスティバルを開催してきた熊本県野外劇場アスペクタでの、復興支援ライブ&カラオケ大会の主催だ。

 すでに具現化され、5月14日にチャリティーフェス「熊本地震、熊本豪雨、コロナ禍〜歌の力で復興支援 松山順ライブ&スーパーBIGカラオケ大会」が決定した。

「僕もコロナ禍の2年間、イベントなどで歌うことが全然できなかった。『なんとか歌の力で支援をできないか』と考えたとき、僕の故郷、阿蘇にロックの聖地があった。プロの歌手でもなかなか立てないステージだけど、周りに『あそこに立ってみたい!』という声が多くて。どうしたら一般の方もステージで歌えるのかなと考えて、カラオケ大会ならと。それでカラオケ大会もあるフェスとして開催しようと思ったんです」(松山)

 松山からフェス開催を打診された熊本県も後援を快諾。さらに、支援の輪は広がり「熊本放送」「テレビ熊本」「熊本県民テレビ」「熊本朝日放送」や「エフエム熊本」など地元のテレビ&ラジオ局も後援に動いた。

「やっぱり『球磨の女』が熊本で知らない人がいないくらいまで、カラオケファンの方がいろんなところで歌ってくれて広げてくれた。僕の名前を知らなくても『球磨の女』で覚えてくれる。熊本で育ったこの歌の恩返しもしたい気持ちもある」

 当日はくまモンも訪れる。フェスを大いに盛り上げてくれそうだ。

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