渡辺明九段 藤井聡太王位ヘの挑戦決定 無冠になって1年「タイトル戦に戻るのは難しいと思っていた」

 将棋の第65期王位戦挑戦者決定戦は30日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、先手の渡辺明九段(40)が斎藤慎太郎八段(31)を113手で下し、藤井聡太王位(21)=王将含む8冠=への挑戦権を獲得した。終局後には報道陣の取材に応じ、約1年ぶりのタイトル挑戦へ意気込みを語った。

 もがいた1年だった。渡辺が藤井とタイトル戦を戦うのは、昨年の名人戦以来6度目。過去5回で連敗を喫し、19年ぶりの無冠を味わわされた。「名人戦が終わって一区切り、という気持ち。タイトルをとられてから成績が上がらず、当たり前に出ていた時とは違って悪い状態が続いた。タイトル戦に戻るのは難しいと思っていた」と振り返る。

 それでも戦い続けた。たとえ不振が続こうとも、「モチベーションは切らさずにやってこれた。まさか1年でタイトル戦の舞台に戻れるとは思わなかったので、自分でもうれしい誤算です」と話す。終局直後に「今までの借りを返す」と語った渡辺の目には、炎が宿っていた。「ここ1年は藤井さん以外の人にどう勝つか、ということを考えていた。藤井さんに対しては、これから考えたい。7番勝負で自分がどれだけ戦えるか、見極めたい」。熱い言葉の数々から、気合を感じさせた。

 7番勝負は7月6、7日に名古屋市「徳川園」から始まる。

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