「日本ホラー映画大賞」は、昨年誕生した日本初のホラー映画専門のフィルムコンペティション。令和の新しいホラー映像作家の発掘・支援を目指し、大賞受賞者には応募作品のリメイク版または完全オリジナル新作での商業映画デビューが確約される。昨年行われた「第1回日本ホラー映画大賞」では、104本の応募作品のなかから下津優太監督の『みなに幸あれ』が大賞を受賞。下津監督は同作のリメイク版を、2023年内の公開を目指し現在鋭意制作中とのこと。
選考委員を務めるのは各界から集まったホラーマスターたち。「呪怨」シリーズや「恐怖の村」シリーズで知られる清水崇監督が、前回に引き続き選考委員長を務め、さらに女優の堀未央奈、映像クリエイターで監督・声優として幅広くクリエイティブを行なうFROGMAN、Base Ball Bearの小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正が選考委員を続投。そして新たにコメディアンのゆりやんレトリィバァも参加。多様な視点から応募作品をくまなく選考していく。
「第1回日本ホラー映画大賞」において、平岡監督が手掛けた『父さん』は、選考委員団の厳正なる協議の末に審査員特別賞を受賞。授賞式の壇上で清水監督は、「自分でホラー映画を作っているし、撮影現場も作り方も心得ているので、職業病からゾッとしたり驚かされることはほぼなくなっているのですが、この作品にはゾッとさせられました。すばらしいと思いました」と絶賛。8月18日(木)から8月21日(日)までの4日間、EJアニメシアター新宿にて開催される「第1回 日本ホラー映画大賞 授賞作品 特別上映会」で本作の上映も行われるので、こちらもぜひチェックしてほしい。
「3日でホラー映画を作ってみよう!」は「ニコニコ生放送」にて8月13日から15日の3日間にわたり、朝10時から(DAY1、DAY2は22時終了予定。DAY3は22時45分終了予定)配信。最終日の15日の22時からは、完成した作品の有料配信も行われる。清水監督を唸らせた平岡監督が、次はどんな作品を手掛けるのか期待はふくらむばかりだ。
ホラー映画の作り方や恐怖を生みだす工夫の数々から、制作現場のリアルな様子まで、普段は知ることのできない貴重な光景を見ることができるこの企画。この配信を見てホラー映画づくりのヒントをもらったら、自分なりのホラー映画を作って「第2回日本ホラー映画大賞」に挑んでほしい!
文/久保田 和馬