映画の深川栄洋監督が7日、都内で監督を手掛けた「42―50 火光(かぎろい)」の初日舞台あいさつに妻で女優の宮澤美保、俳優・桂憲一、女優・加賀まりこと出席した。
不妊治療や介護などに葛藤した深川夫妻の実話を基にした作品。深川監督は「僕が結婚した時、加賀さんが、天海祐希さんや内田有紀さんと一緒に私たち夫婦をお祝いしてくださって。その時に加賀さんから『あなたは、何があっても奥さんの味方でなければならない』と言葉をいただいて。とても心に残り人生の指針となり、本作製作のきっかけにもなりました」と感謝を語った。
加賀は、深川監督の自主映画「自転車のハイヒール」(2002年)を鑑賞しコメントを寄せたことをきっかけに監督と親交を深め、以降「神様のカルテ」などで監督とタッグを組んできた。「結婚のお祝いの時に、そう言ったことは覚えていないのです。ですが、それをきっかけに今回の映画を撮られるということで責任を取らないと思いまして」と出演の経緯を明かした。
実際に映画を観賞した加賀は「(主演の)美保さんがよく頑張ったと心から思います」と賛辞を贈った。宮澤は恐縮しながらも「東京から各地方に、ゆっくり時間をかけて輪を広げていきたいと思っています」と力を込めていた。