大谷は、声明を発表した11分33秒の中で、手元にメモを置き、「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていたことになります」などと説明し、自身の賭博、違法ブックメーカーへの送金を含めて賭博への関与を完全否定。新たな水原氏のうそについても言及し、今後は大リーグ機構(MLB)、警察などの調査、捜査に全面協力する意向を示した。米メディアの報道では、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金された。
大谷が問題を初めて知ったのは、水原氏が「私はギャンブル依存症」と告白した20日の開幕戦後のミーティングだった。その後、ホテルで水原氏から事情説明を受け「やっぱりこれはおかしい」と代理人、弁護士、ド軍と協議。「弁護士は窃盗と詐欺なので、警察当局に引き渡すという報告をしました」と21日の解雇までの経緯も明かした。
浜田氏は、米メディアなどが水原氏の送金方法への言及がなかったことを指摘していることについて、「どうやって送金したんだという疑問は1番のポイント。メディアがここに疑問を持つのは普通のこと。ここに疑問を持たないメディアがいたら、それは取材能力がないということ。(大谷の説明で)どうやって送金したのってところがなかったことに批判するのも当然」と指摘した。
そのうえで「ただ、ここは捜査の根幹にもなると思いますし、大谷さん自身も分かっていないこともありますし、うかつに言ってしまうと、大谷さんがウソをついたということにもなる」と言い、「だったら、“ここについては私も分からないところもあるし、捜査の途中段階でもあるので話せません”とひと言あってもよかったのかなと思います」と話した。
そして、「言わないと“隠してる”みたいになって、“1番肝心なこと、言ってないじゃないか”という感想を持たれる方もいると思うので、“ここに関して皆さんも疑問を持たれると思いますけれども、僕自身もちょっと分からないところもあるので今日の段階では言えません、分かりません”と言うのも1つの手だったのかなと思います」と自身の見解を述べた。