ジャーナリストの江川紹子さんが20日、投稿サイトの「note」を新規投稿。フィギュアスケート男子で五輪2連覇を達成した羽生結弦さんの離婚発表を巡るすっきりしない点を「モヤモヤ3つ」と題して考察した。
最初の「誰が、何をしたのか」については「羽生さんのメッセージによれば、『様々なメディア媒体』による『誹謗中傷やストーカー行為』と『許可のない取材や報道』が問題なのだという」と記した。
「メディア媒体」との表現を使っていることには「もっぱらテレビや週刊誌などの取材を問題視するなら、『マスコミ』『マスメディア』と言っただろう。わざわざ、こういう表現をしたのは、むしろYouTubeを含むSNSでの発信を問題にしたかったのかもしれない。いずれにしろ、はっきりしない」と推察した。
さらに「また、『誹謗中傷やストーカー行為』と『許可のない取材や報道』を並列させているのも、状況を分かりにくくさせている。『ストーカー行為』はともかく、『誹謗中傷』と『取材や報道』とは相当に乖離がある。羽生さんを苦しめているのは、誰のどういう行為なのだろうか」とおもんぱかった。その上で「行き過ぎた『加害』をしたメディアについては、その名称を具体的行為とともに明らかにした方がよいのではないか」と私見を交えた。
このほか残りの2点について「取材・報道に『許可』は必要か」「プロの力を借りよう」を掲げ、それぞれ持論を展開。「羽生さんの場合は、結婚の事実は伝えたいが、妻となった女性については一切触れてほしくなかったのだろう。ただ、これだけのスターだ。国民栄誉賞も受賞しており、ただの一私人とは言えない」などとつづった。