俳優の江口洋介(55)が、22日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」(後8・54)に出演し、俳優の故・原田芳雄さんとの思い出を語った。
「同業さんいらっしゃい」と題した番組新企画で、江口のほか玉木宏、大沢たかお、笹野高史が出演。29日公開の映画「沈黙の艦隊」(監督吉野耕平)で共演する4人と、MC中居正広をまじえた5人で、クロストークを繰り広げた。
トークのテーマは影響を受けた俳優の話に。江口は原田さんの名を挙げた。原田さんは「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」など100本以上の映画に出演し、2003年には紫綬褒章を受章。昭和、平成をまたにかけて名優として名を馳せたが、11年に肺炎で死去した。
江口は同局系ドラマ「逃亡者」などで原田さんと共演した。息子の原田喧太とはバンドを組むなど、原田家とは近い距離にあったという。「いち役者というよりは、近く思ってくれていたんでしょうね。現場に行っても、せりふの上に自分の心情を書き込んでいるんですよね。尋常じゃない量で」。現場で自分の台本を見せるよう求められると、「真っ白じゃねえか。お前、浅えなあ」とよく指摘されたという。「“浅えなあ”って、会うたびに言われて。また芳雄さん一緒だよ、プレッシャーだなって」と振り返った。
原田さんから言われた言葉で、胸に刻んでいる一言があるという。「“もっと世の中を見て、世の中で感じたことを役に投入するんだよ”みたいな。こういうことを言う人いなかったなと思って」。原田さんの過去の作品を見ると、「言っている意味が分かる」と納得。「時代が違うから、今そのスタイルがいいか分からないけど、そういう熱さみたいなもの、個人的なものをすごく見せてくれた」と感謝していた。