【光州、ソウル聯合ニュース】酒に酔った女性に集団で性的暴行を加えたとして実刑判決を受けた韓国の歌手兼タレント、チョン・ジュニョン氏が19日、南西部・全羅南道の木浦刑務所を満期出所した。
この日午前5時ごろ、黒い帽子にマスクと眼鏡という姿で刑務所を出たチョン氏は、無言のまま車に乗り込んでその場を後にした。
チョン氏は、2016年に北東部の江原道・洪川と南東部の大邱で酒に酔った女性に集団で性的暴行を加えた罪で逮捕・起訴された。このほか、15年末に芸能人らが参加したコミュニケーションアプリ「カカオトーク」のグループトークで隠し撮りしたわいせつ動画を転送するなど違法な動画を流布した罪にも問われた。20年に大法院(最高裁)で懲役5年の実刑判決が確定し、服役していた。
チョン氏は裁判で「合意に基づく性関係だった」と主張したが、認められなかった。
12年に韓国音楽専門チャンネルMnetで放送されたオーディション番組「スーパースターK4」で3位に選ばれてデビューしたチョン氏は、性犯罪に関与したことが明らかになり、芸能界から事実上追放された。