元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏（５４）が１６日、フジテレビ系「日曜報道 ＴＨＥ ＰＲＩＭＥ」（日曜前７・３０）に出演。東京都知事選（２０日告示、７月７日投開票）に出馬表明した小池百合子都知事（７１）と蓮舫参院議員（５６、立民に離党届提出）について言及した。
番組では都知事選について、小池知事と蓮舫氏ともにまだ具体的な公約を発表していないことを報道。橋下氏は「今の段階で公約が出ていないっていうのは、本当にちょっと情けない都知事選ですよ」と断言した。
公表していない理由については「駆け引きでしょう」と推察し、「蓮舫さんが言ってたのは、『公約を自分が出してしまうと小池さんが同じようなものを出してくる。自分の公約がかすんでしまう』とか。でも駆け引きしている場合じゃないと思うんです。蓮舫さんはあくまでチャレンジャーなんですから、まず真っ先に公約を出して、それで小池さんの都政のどこが問題で、どういう解決策があるのかっていうことをぶつけていかないと」と注文をつけた。
また小池氏に対しても、「現職の都知事であっても選挙の場合には各候補者は対等の立場にならなきゃいけなわけですよ。どうも小池さんは『現職の知事だから他の候補者と何か同じ土俵に乗らないわよ』っていうような雰囲気を感じてしまう」と指摘。「新人候補者と直接の議論をしないと。それをメディアを通じてみんなに見せないといけないと思うんです」と語った。
そして「蓮舫さんは駆け引きし過ぎ。小池さんも新人候補者とメディアの前で議論しないのはおかしい。なぁんかおかしな都知事選になってるなぁ」と嘆き節。「大阪では考えられません。大阪（府知事選）は１カ月ぐらい前から公約を出し合って、メディアの中でさんざん議論して。さんざんコメンテーターがボロカスにその公約について文句を言って、というので選挙を迎えるんで。都民の皆さん、こんな都知事選挙でいいんですか？」と訴えかけた。
