安倍氏の国葬についてさまざまな意見がある中で、二階氏は「やらなかったらバカ」「みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」などとコメントしていた。一方で蓮舫氏は二階氏の意見を「国会審議の重要さを軽視するご認識」と否定した。
橋下氏は「両方ともダメですね」。蓮舫氏には「国会審議の重要さを今ごろ言っても遅いんですよ」と指摘した。橋下氏は岸田文雄首相が安倍氏の国葬を発表した7月14日のの3日後、同月17日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で「法治国家としてきちんとルールに基づいてやらないといけない」と持論を展開。「国葬に当たるかどうか、ここの基準がまったくない」と疑問を投げかけていた。この時点では野党から費用についての疑問は出ていたが、法的な手続きについての疑問は大きな問題になっていなかった。
英国エリザベス女王の「国葬」と比較されるが、日本では「大喪の礼」が同等の国葬として行われたと指摘。安倍氏の国葬が「どのレベルか」という議論が行われていないことも指摘した。内閣官房副長官・木原誠二氏は「大喪の礼と違う」と説明しており、橋下氏は「日本にはレベルが違う2つの国葬があるんですか?って。(安倍氏に)『国葬』っていう言葉を使ってしまったからこんな大混乱になってる」と騒動の原点を分析した。
安倍氏の功績は認めており、国民が感謝の思いを示すことは否定しなかった。混乱を招いたのは「すべては国会議員の怠慢」とズバリ。「一番は政権与党の自民党の怠慢だけれども、野党も含めて『国葬とは何ぞや』っていう議論をこれまでやってこなかった政治家の責任だと思う」と直前になって大騒ぎすることの愚を指摘した。