(テレ朝news)
前千葉県知事で俳優の森田健作(73)がこのほど、沖縄・名護市の「ザ・ブセナテラス」に設営された特設スタジオで、パーソナリティーを務めるラジオ番組のFM NACK5「青春もぎたて朝一番!」(日曜午前6時30分)と、ニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(月曜午後6時20分)の特別収録を行った。
11月27日が森田のデビュー55周年の記念日にあたり、同じく55年前の同日、森田が所属する大手芸能事務所のサンミュージックも設立された。これらを記念して、森田が国会議員時代に沖縄開発庁の政務次官(当時)を務めて縁のある沖縄が収録場所に選ばれ、玉城デニー沖縄県知事(64)や同県在住のタレント田中律子(52)らがゲスト出演。両番組にレギュラー出演する京本政樹(64)、酒井法子(52)らも参加した。
森田は、俳優、政治家として第一線で活躍してきた55年を振り返り「きっと皆さんも同じでしょうけれども、過去というのは早く感じ、逆に、未来は遠く感じますよね。振り返れば、やはり、早かったなという感じですかね」と語った。
ドラマ「おれは男だ!」などで、青春スターとしてブレーク。衆参両院の議員を経て、千葉県知事を3期務めた。「役者も政治家も、どちらも思い出深いです。ただ、よく姉に言われましたよ、『おまえは、本当に運がよくて、うまくやってきたね』って。私もその通りだと。ただ、政治の世界は一からのスタートでした。だから、自分の欠点をどうやって補うかに全力を尽くしました。どんなスーパーマンでも全部できる人はいません。私は県庁に初登庁したとき、職員には『千葉県のことはあなた方が一番よく分かっているから、仕事は任せるし、責任は私が全部取ると。でも、あなた方が束になってもかなわないものを、私は持っている。それが森田健作。森田のもつ国とのパイプを利用してほしい』と訴えました」。森田の国への働きかけにより、アクアラインの通行料は800円に値下げに。その結果、通行量が増え、大きな経済効果が生まれた。
今回の収録では、森田を「兄貴」と慕う京本もリモートではなく駆け付けた。「もう森田さんとは兄弟以上の本当に長い付き合い。この人の何がすごいかというと、有言実行ですね。映画を作るぞといえば、実際にお金を集めて、作品を作ってしまうところが本当にすごい」。
森田のファンだったという京本。「子供のころ、自宅近くのスーパーに森田さんが来るというのでドーナツ盤(レコード)を買い、サインをしてもらいました」。その後、京本が東京・渋谷のNHKで、ドラマ「男たちの旅路」に出演するため、車いすの練習をしていた時、たまたま通りかかった森田が、京本のひざの上の台本を目にし、「俺もこのドラマに出ていたんだ。頑張れよ」と再び、台本にサインをしてくれたという。それをきっかけに二人の交流が生まれ、京本は「レコードにサインをもらった少年がね、一緒に55周年を祝っているなんて想像もつきませんよね」。
酒井も「森田さんは事務所の大先輩。森田さんが横にいてくださって、いろいろと乗り越えることができて、今一緒にラジオのレギュラーをいただけています。本当にありがたい」と笑顔で感謝した。
森田は「政界にいる時よりは、肌つやがよくなったかもしれません。こうやって、チームのみんなと沖縄に来ることができてうれしい」と話すと、京本は「森田さんにはもう一度俳優を、青春ドラマをやっていただきたい。熱血校長役ですね」と訴えると、森田も笑顔で応じていた。
玉城知事の出演はニッポン放送が今月20日、NACK5が26日、田中はNACK5で19日に、それぞれ放送される。