がん闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(66)が29日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」にスタジオ生出演。28日に投開票された衆院3補欠選挙について言及した。
派閥の裏金事件後初の国政選挙で、自民党は候補を唯一擁立した島根1区で立憲民主党に惨敗した。東京15区、長崎3区は不戦敗で全敗。立民が全勝した。
3選挙区は元々自民の議席で、岸田降ろしが本格化する可能性がある。
森永氏は「でもまあ予想通りって言うか。自民党の一部の議員の中からは、“総理大臣、責任取って辞任しろ”っていう声が散発的には上がってるんですけれども、結局岸田降ろしの大きな流れには全くつながっていないっていうのが現状だと私は見ています」と見解を示した。
パーソナリティーのフリーアナウンサー・垣花正は「とにかく今回NHKがですね、投票締め切りの(午後)8時に3選挙区全て立憲民主候補が当選確実と報道したので、瞬殺だったんですね」とコメント。森永氏は「私は、立憲民主の政策が支持されたんではないと思っています」と冷静に話した。
「結局自民党が政治とカネの問題でただでさえ逆風が吹いているのに、政治資金改正法案の自民党案っていうのが出てきてですね、これがまあ目を覆うような何にもしないぞっていうひでえ案だったので、勝手に自民党がこけた。敵失によって結果的に立憲民主が漁夫の利を得たっていうことだと私は思います」と解説した。