■「君には届かない」とは
同ドラマは、累計発行部数75万部を突破したみかによる同名コミックが原作の心かき乱される“ぴゅあキュン”ボーイズラブストーリー。幼なじみの相反する2人が引かれ合うも伝えられないもどかしさと葛藤を少女漫画のような繊細なタッチで描いていく。
前田は、スタイル抜群で成績優秀、女子の憧れの的である高校生・ヤマトを、柏木は、成績はイマイチだが明るく平凡な高校生・カケルを演じる他、2人のクラスメート役で田中偉登、松本怜生、百瀬拓実、福嶌崇人(Hi-Fi Un!corn)、ヤマトの妹・ミコト役で紺野彩夏、ヤマトとカケルの担任で数学教諭・村セン役で板倉俊之(インパルス)が出演する。
■ヤマトのカケルへの気持ちが膨らむ一方、カケルは中華まんの話をしていた
ヤマトとカケルは幼なじみで親友。容姿端麗で成績優秀のヤマトはよく女の子から呼び出されて告白されるがいつも断ってばかり。一方のカケルは、成績はイマイチで平凡。しかし穏やかで明るく周りにはいつも誰かがいる。
カケルへの思いがどんどんと膨らんでいるヤマト。カケルはクラスメイトとのんきに中華まんの話をしている。「俺は絶対、ピザまん派。肉まんのしいたけ嫌いなんだよ」と力説するカケル。
カケルは指でヤマトをつつき、ヤマトが驚いて振り向くと「ヤマトは中華まん何は派?」と聞く。
■ヤマトとカレーまんを半分こするカケル
「カレーまん」と答えると、カケルは「カレーまん!」と目を見開いて「存在忘れてた」とかわいく笑う。
ヤマトが自分のカバンを開くと女子からのラブレターが入っている。ヤマトはみんなどんな気持ちで思いを伝えているんだろうと考える。
カケルが再びヤマトを指でつつき、「帰り、カレーまん食べようよ」と誘う。ヤマトが優しく「うん」とうなずくと、カケルは「やった」と喜ぶ。そのようすを保坂は見ていて意味深な笑みを浮かべている。
放課後、カケルはカレーまんをパカッと割って「はい、半分こ」とヤマトに差し出す。いただきますと一口食べるとカケルは「カレーまん、うまっ!」と目を輝かせて驚くのだった。
無邪気なカケルがかわいくて、ヤマトが好きになるのも無理はないと思える瞬間だった。
◆構成・文=牧島史佳

