ギタリスト鈴木茂(70)、ベーシスト小原礼(70)、ドラマー林立夫(71)、キーボーディスト松任谷正隆(70)の4人組バンド「SKYE(スカイ)」が26日、東京・渋谷のオーチャードホールで14日からスタートした東名阪の初ライブツアー最終公演を開催した。
同ツアーには正隆の妻でシンガー・ソングライターの松任谷由実(68)も7年ぶりに“荒井由実”の名義でライブ出演。小原の妻・尾崎亜美(65)や奥田民生(57)も加わり、日本の音楽シーンをけん引してきたレジェンドたちの豪華な競演で約2000人の観客を魅了した。
正隆と荒井は夫婦デュエットで「Hong Kong Night Sight」を披露。正隆は「普通では聴けないことをやろうと思った。たぶん2度とやることはない。一緒にやる機会がない」と話すと、荒井も「幼なじみがバンドを組んだ稀有(けう)な例。皆うらやましいと思う。私も妻でいられて幸せです」としみじみ。最終公演に「SKYEのステージだけどちょっとおセンチになっちゃう。これもいい思い出になっていく」と名残惜しそうに話すと、正隆は「またやりましょう」。すると荒井は「でも最初は1回だから」と初ツアーの特別感を強調。そのまま歌詞になるような夫婦のやりとりで盛り上げた。
荒井と尾崎は“ユミ・アミ”コンビを組んで吉村由美と大貫亜美になりきり「PUFFY」のヒット曲メドレーも熱唱。この日は計22曲を披露して初ツアーを無事完走した正隆は「成長したんですよ。ツアーはバンドを成長させる。つくづく思ってる。年齢にかかわらず成長する」とアピールしながら次のライブにも意欲を見せていた。