■“ボーダー世代3姉妹”の奮闘を描く
同ドラマは、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、19歳、29歳、39歳と、いわゆる大台を迎える前のラストイヤー=9ボーダー真っ只中の3姉妹が、モヤモヤや焦りを抱え、幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリー。
主人公の29歳の次女・大庭七苗(なな)を川口、39歳の長女・成澤六月(むつき)を木南晴夏、19歳の三女・大庭八海(はつみ)を畑芽育が演じる。
また、3姉妹の“3L”に大きく関わる人物として、物語のキーパーソンとなるコウタロウに松下洸平、六月が所長を務める会計事務所にやってくる自由奔放な新人公認会計士・松嶋朔に井之脇海、七苗と同い年で幼なじみの高木陽太に木戸大聖が扮(ふん)する。
■コウタロウの抱える“事情”が明らかに
放送前、物語のキーパーソンでありながら、“ある事情”を抱えていると発表されていたコウタロウ。第1話で、その事情が明かされた。
コウタロウが路上で弾き語りをしているところを見かけ、思わず足を止めて聞き入った七苗。コウタロウは曲が終わって立ち去ろうとした七苗の手をおもむろにつかみ、「僕のこと知ってますか? 僕が誰か分かりますか?」と問い掛けた。とまどう七苗だったが、その後、再び路上で歌うコウタロウと会い、この問い掛けの理由が記憶を失っているからだと分かった。
辻本あつ子(YOU)が営むバルの前で1カ月ほど前に倒れていたコウタロウは、そのまま住み込みで働かせてもらっていた。2度目にコウタロウに会ったとき、あつ子の店を訪れた七苗は、「仕事も楽しいですし、それ以外もバランスとれて楽しめているというか、充実してるっていうか、それなりに」と語るが、コウタロウは「うそ。ホントは寂しい?」と指摘した。
実は、ちょうど七苗は元カレの「仕事ばっかりじゃ寂しいもんな」という言葉が引っかかっていた。あつ子いわく、記憶を失っても「幸せそう」という不思議な雰囲気を醸し出すコウタロウのことが七苗は気になっていく。
■コウタロウ沼にハマる視聴者続出
第1話ラスト、八海に痛いところを突かれたことをきっかけに、モヤモヤしている胸の内を吐露した七苗が外で1人過ごしていたところを、コウタロウが声をかけ、夜桜見物に誘った。
そこで記憶を失っているのになぜ幸せそうなのかと問う七苗に、「何もないから。今をただ受け入れる」とコウタロウ。そして不安そうだった七苗に「大丈夫。すてきな人だから幸せになるよ、きっと」と告げた。
それに対して「なれるかな…。1人で? 好きな人もいないのに」と七苗が言うと、「じゃぁ、俺のこと好きになっていいよ。俺もきっと、君を好きになる。そんな気がする」と、まさかの言葉を口にした。
これには視聴者から「ぎゃぁ〜」「こんなせりふ、イケメンしか言えないやつ」「自分に言われてるわけじゃないのに、めちゃくちゃ心臓ドキドキしたわ」「存在が罪すぎる」「ヤバすぎて泣いた」と大反響。
ただ、萌えポイントはそれだけにとどまらなかった。2人ともが照れたように夜桜を見上げると、「きれいだな」「きれいだね」とハモり、さらに照れ笑いする2人。そこでコウタロウは、七苗の手の小指をとってから1本ずつ指を絡め合わせるようにして、手を繋いだのだ。
SNSはさらに大盛り上がりとなり、「放心してる」「なんという最高の手の繋ぎ方」「松下洸平のキュン技には屈しねぇと思ってたのにラストの指一本ずつ握っていく手の繋ぎ方で召しました」「これは過去一のやべぇ男じゃねぇか!」「コウタロウの破壊力が思っていた一億万倍すごくて動けない」「コウタロウ沼」といった声が続々と寄せられた。
ラストの七苗のモノローグで、コウタロウには秘密があると語られ、物語のミステリアスな部分を担うコウタロウ。視聴者をさっそく“沼落ち”させた魅力から目が離せない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部