東野はかつて「行列−」にゲストが出演した際に「怖かった」ことが2回あり、「1回目言っていいですか」と切り出すと、自身が司会を務め、坂上忍がゲスト出演した回に恩人が出演した時だと明かした。
その恩人は「ショーケンなんですよ、萩原健一さん」と19年に他界した名優であったとし、「僕らにとってはショーケン、松田優作って2大スターやから、めちゃめちゃうれしいなと思って」と東野。VTR後、萩原さんを紹介した後は、「えーっ来んの、バラエティー、大丈夫?って。めちゃめちゃ怖いっていうイメージですし、どうなんかなあと思って、バーッとカーテン開いた瞬間に、初めてです、たぶんスタジオがまぶしいのかな、両手でね、眉毛ぐらいまで覆って登場した」と続けた。
「そんで、こっちもヤバいと思って、“ショーケンさん、どうぞ、こっちへ”って言ったら、“ふん”って言って、歩き出して、実はカーテンのある小部屋っていうのはスタジオの下とちょっと段差あるんですよ。その段差につまづくんですよ。ほんでシーンとなって歩き出すんです。ゆっくり」と語ると、「これはヤバいと思って」アメリカの陽気な名物司会者をイメージして「ゆっくり険しい顔で近づいてくる、薄い色付きのサングラスかけたショーケンさんがやってくる、“いやーショーケンさん、良く出てくれましたね”って握手みたいなんやないけど、ちょっと陽気に、立ち位置も分かれへんから、立ち位置まで誘導しようと」したとした。
「そんで俺が手を差し伸べた瞬間を、『あしたのジョー』の力石戦の終わった後、2人が握手するかのごとく、スーッと通って行ったんですよ」とスルーされてしまったという。出演者やスタッフに見られていたため「めちゃくちゃ恥ずかしかった」と苦笑した。
すると萩原さんはベッキーと坂上のもとへ行き、内緒話をし始めたとし、東野は「ちょっと、この手どうしたらよろしいんでっか」とツッコんだと言い、「背中びっしょびしょ、一瞬でびっしょびしょ」と回顧。
「それで、後で聞いたらベッキーにその時見てたテレビの感想をしゃべって、事務所のことを言ってて。忍ちゃんにも(ひそひそ話を)しゃべってて。忍ちゃんも“はいはい”って不思議な顔してて、仕切り直して以来なんですけど」とし、のちに坂上に萩原さんは何を言っていたのかと聞くと、坂上が別の番組で別荘を買う企画を行っていたため「あの別荘買わない方がいいぞ」との忠告だったとした。
「それで言った後、俺の大きな声で“この手どうしたらええねん”“さ、ショーケンさんが来てくれました。どうぞこちらへ来てください”って」と繰り返した。