ジャニーズ事務所が7日、故ジャニー喜多川前社長の性加害問題を巡り、都内で会見を行った。藤島ジュリー景子社長(57)の後任として新社長に就任した少年隊の東山紀之(56)が登壇し、ジャニー氏の性加害について自身の思いを明かした。
ジャニー氏による性加害問題の調査をしていた外部専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告書を受けて開かれたこの日の会見。「特別チーム」は8月29日に調査報告書を公表し、ジャニー氏の性加害を「事実」と認定した。問題の背景には同族経営の弊害があるとし、再建に向けてめいの藤島ジュリー景子現社長の辞任などを提言していた。
この提言を受け、1962年の創業以来、同族経営を貫いてきたジャニーズで初めてタレントのトップが誕生した。スポンサー離れやイメージ悪化が指摘されるなど事務所存亡の危機にある中、経営手腕は未知数ながら、所属タレント最年長で“長男格”の東山に改革が託される。
東山新社長は指摘されている性加害問題について言及。「性加害被害を知っていたか?」という質問について「恥ずかしながら何もできず、何の行動もしておりませんでした。うわさとしては聞いておりました。被害を受けたこともなく、現場に立ち会ったこともなく、先輩や後輩からも相談がなかった」とした上で、「それの反省を込めて今後は対応していきたい」と宣言した。