エコノミストのエミン・ユルマズさんが25日、自身のX(旧ツイッター)を更新。1ドル=155円を超える円安の影響で、日本観光の滞在費用の安さが新興国並みとなっていることを紹介し、「新興国の観光業にとっては良い迷惑です」と皮肉を込めた。
「東京は滞在費用の安い観光地ランキングで4位になったようです。ちなみに1位はベトナムのホイアン、2位は南アのケープタウン、3位はケニアのモンパサです。円安進行で新興国と肩を並べました」とつづり、続く投稿では「そう言えばトルコ航空の友人もイスタンブール・東京便は今まで日本のお客さんで一杯だったが、今は逆でトルコ人のお客さんが多いと言っていました」とコメントした。
エミンさんの紹介したランキングはイギリスの国有企業が毎年発表している「ホリデー・マネー・リポート」の中で、世界40都市の滞在費用を比較したもの。東京は約59ポンド(約1万1400円)で昨年の8位から順位を上げている。アジアの観光都市では、8位にインドネシア・バリ島のクタ(約1万2300円)が入っている。39位のニューヨークは143.28ポンド(約2万7800円)と日本の約2.5倍だ。
ランキングの算出に宿泊費用はなく、コーヒーやビール、ソフトドリンク、ワイン、水、日焼け止め、夕食など滞在に必要な8項目の費用を足し合わせたもの。東京は1.5リットルのミネラルウオーターが0.67ポンド(約130円)、グラスワインが3.62ポンド(約700円)とされ、いずれもニューヨークの3分の1に近い金額になっている。