女優の杉咲花(26)が9日、東京都内で行われた単独初主演映画「市子」の公開記念舞台あいさつに登壇した。
原作は戸田彬弘監督(40)が手がけた戯曲「川辺市子のために」。杉咲は過酷な家庭環境で育ちながらも生き抜くことをあきらめなかった川辺市子を演じた。
前日に戸田監督による同作のティーチインイベントがあり、杉咲が「空席を見つけた」と来場。戸田監督はパンフレットにサインするまで来場に気付かなかったといい「存在を消していた」と振り返った。
杉咲への出演オファー時に手紙を贈った戸田監督はこの日、サプライズで2通目となる感謝の手紙を用意。杉咲は「無理、無理、無理」と感激し、涙ぐんだ。その後、戸田監督は「いまさらですが、謝らなければいけないことがあります。あの手紙は字がきれいな知人に代筆していただいた。気持ちと言葉は本物です。この手紙は正真正銘僕が書いています」と告白。杉咲は「まさか別の方が……」と驚きながらも喜び、笑顔をのぞかせた。
一方、オファー時にもらえなかった若葉竜也(34)にも監督から「いまさらですが」と”1通目”の手紙が渡されたが、杉咲に2通目の手紙が書かれたことを知ると「また足りなくなる」とこぼし、観客の笑いを誘った。