最新曲「アイドル」が大ヒット中 YOASIBIが語る結成から3年半の今…2人の関係とは?【古市憲寿のエンタメ社会学】

2019年に音楽シーンに現れると、たちまち大人気アーティストとなった、小説を音楽にするユニット・YOASOBI。
デビュー曲「夜に駆ける」は多くの人の心をつかみ、すべての楽曲の総ストリーミング回数は、およそ60億回!

古:今ね、「アイドル」。4月にリリースされましたけど、めちゃくちゃ話題ですね。
YO:ありがとうございます。

4月12日にリリースされた最新曲「アイドル」は、公開直後から各種配信チャートで1位を席巻。国内だけでなく、世界中で旋風を巻き起こしています。

今回のエンタメ社会学は、大ヒット曲を生み出し続ける2人組の知られざる関係と本音に、古市が迫ります。

iku…ikura Aya…Ayase 古…古市憲寿

目次

Ayaseに聞く 曲作りとは?

古:「YOASOBI」って、小説から曲を作るってプロジェクトですけど、Ayaseさん自分で曲作る時と、小説を元にって時と作り方は違うんですか?
Aya:完全に違いますね。まず、作家さんの考えたことを汲み取って、かつ、僕は本心として、こういうことが言いたいけどこの小説の中ではそれが正解ではないっていう部分、でも聞いてもらった人に共感であったりとか、いろんな喜怒哀楽の感情をこう、ぱっと咲かせてほしいと思った時に、人の脳みそから生まれたものだけど自分の中だけでちゃんと解決させなきゃいけないっていう、そういうフェーズが何個も何個もあるので、小説を音楽にする方が難しいというよりは、時間がかかりますね。確実に。

古:YOASOBIとしてもう何十曲も作ってこられたと思うんですけど、スランプは?
Aya:毎曲スランプにはなってますね。音楽を作る人間だけじゃないと思うんですけど、やっぱ作った時は一回ゼロになるので。空っぽになった状態から、じゃあ、次これやろうってなった瞬間は、毎回その「俺ってどうやって曲作ってたっけ?」っていう時間には入りますね。

古:ひやひやしませんか?締切とかもあるわけですよね?
Aya:いや、なんか…なんか毎回「出せるんだな。こんなにやばかったのに」って(笑)。結局、できるときはできるんだなってふうに思うので、毎回なんとかなると思っちゃってるのがよくないのかもしれないですけど。

古:今回、「アイドル」がすごくヒットしたじゃないですか。次って緊張しませんか?
Aya:ああ…。
古:プレッシャーっていうか。
Aya:ヒットっていうのはもう、ただ、現象でしかないっていうふうに思ってるので、あんまりそこにこう引っ張られないようにはしてます。
古:曲の力もちろんあるけど、タイミングとかいろいろあったんだろうなっていう…。
Aya:そうですね、間違いなく。思い入れとか自分の自信度合いで言ったら、毎曲全部そのときのMAXで作ってるので、いろんな噛み合わせによって、そこはもう変わるものだと思っといた方が健康的かなとは思ってますね。

Aya:逆に質問していいですか?小説も書かれてるじゃないですか。どういう瞬間に(アイデアが)生まれるのが多いのか…。
古:やっぱ人と話してる時ですかね。
Aya:あっ本当ですか!
iku:あ!
古:その人の経験でも良いし、ポロッと漏らした一言だったり、なんかそれがすごく面白いなあと思って作ることが多くて。
Aya:完全に僕一緒ですね。最近めっちゃ言ってるよね。
iku:言ってる言ってる。
Aya:やっと気づいたんですよ。いろんなことチャレンジしてみたり、1人で海とか行ってみようとかやってたんですけど、友達とか初めましての人と飲みに行くっていうのが、僕は一番インスピレーション源だなと思って。
古:1人で海行っても別に何にもないですよね。
Aya:そうなんですよね。寒い、暑いとか感想しか出てこない(笑)。

結成から3年半…2人の今の関係は?

古:Ayaseさんはikuraさんが作った曲とか聴いたりするんですか?
Aya:もちろん。リリースもね、アルバムも出てるし。
iku :ありがとう。
古:どうですか?
iku:そういう質問、あんまりなかったから、恥ずかしいちょっと。
Aya:いいですよ。「この曲は僕は好きでね」っていう話を、初めて2人でサシ飲みした日に…。
iku:しましたね。「あ、聞いてくれてるんだ」と思いました。
Aya:気になりますからね、そりゃ。
古:その後、2人でサシ飲みは?
Aya:サシ…行こうって言っては、ないか…。
古:あんまり仲良くないんですか?
YO:そんなことないです(笑)

古:ずっと会ってると嫌になりません?
iku:えー?…なる?
Aya:いやならないよ。でもほんとに、悪い意味じゃなく、ビジネスパートナーだと捉える瞬間もやっぱりあるのが逆に心地いいじゃないですけど、たぶん友達友達すぎると、それはそれですごく感情的にぶつかる部分も多いと思うんですけど。
iku:ちゃんと自分の役割を分かっているというか。で、その中で助け合おうねってやってる。
Aya:だから、なんか衝突してないことも別にね、悪いこととは思わない。
iku:いい距離感な感じ。

古:ikuraさんは悩みってありますか?
iku:初めてのツアーで、ツアー以外の歌う仕事もある中での、コンディションを落とさないようにするっていうのがすごく大変で悩んでます。
古:やっぱ大変ですか?ライブってのは。
iku:大変ですね。でも、もう超楽しいです。今もう生きるエネルギー源になってます。
古:お客さんが目の前にいると全然違いますか?
iku:全然違いますね。愛と感動をもらって、もう、幸せを感じますね。やっぱり、今ここで共有しています、鳴らし合ってますっていう状態の心の震えはライブでしかできないっていうのがあって、それは最高です。

今後の2人の夢は?

古:次に何かしたいっていうのはある?

iku:やっとライブパフォーマーとしてスタート地点に立ったぐらいの気持ちなので、ここからどんどんいいライブをするアーティストになっていきたいし、今の何十倍も強くなっていかなきゃいけないなって…。
古:強くなる?
iku:はい。
古:プロレスラーみたいに?どういう感じ?
iku:筋肉をつけるっていう感じではなくて、インナーマッスルというか…。歌うのが難しそう、きつそうって聴いていて思うのは、それはノイズで。YOASOBIの音楽が素晴らしいって言ってもらうためには、そこは絶対感じてほしくないので。
古:余裕で歌えますよ、みたいな感じがあった方が?
iku:それで「J-POPどうですか?」って言えるようなぐらいには成長しないと、海外では通用しないかなと。
Aya:ワールドワイドに活躍したいみたいなのはありますね。J-POPは戦えないと思い込んでる空気みたいなのを打破したいっていうのは未熟なりにもすごく思っていたので、今しっかり乗れる勢いには乗って、海外に乗り込んでいって、「J-POPすごいじゃん」っていうのを世界に示したいっていうのはありますね。僕らがそもそも好きなのがJ-POPだし、歌謡曲で育ってきた身として、究極のJ-POPを追い求めて世界で戦いたいっていうのは思いますね。

(めざまし8「エンタメ社会学」5月22日放送)

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