斎藤経済産業相は5日の閣議後記者会見で、大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」を設置することを正式に表明した。全国で減少する街の書店を支援するのが目的で、地域文化を振興する重要拠点と位置づけ、支援する方針だ。
出版関係者からヒアリングを行い、書店側の工夫や独自の取り組みを全国で共有したり、補助金を活用したりすることを検討する。斎藤氏は、「書店は創造性が育まれる文化の創造基盤として重要だ。なくなっていくのはいかがなものかとの思いがあった」と述べた。
一般財団法人の出版文化産業振興財団が実施した調査によると、全国の市区町村のうち、地域に書店が一つもない無書店自治体は、およそ4分の1にのぼる。