バズ・ラーマン監督、オースティン・バトラー主演の映画『エルヴィス』(公開中)で、ビッグ・ママ・ソーントン役で出演したテネシー州ナッシュビルで有名なゴスペルシンガー、ションカ・デュクレさんが現地時間21日、自宅で亡くなっていたことが明らかになった。44歳だった。
ナッシュビルの警察の発表によると、ションカさんは自宅のアパートメントの寝室で、遺体で発見された。ションカさんが反応しないのに気がついた彼女の2人の子どもが隣人に助けを求め、隣人が救急車を呼んだという。現時点で事件の疑いはないが、正式な死因について警察当局は検査結果を待っていると米メディア「ピープル」が報じている。
ションカさんは、映画『エルヴィス』で俳優デビュー。劇中でペンテコステ派シンガー、ビッグ・ママ・ソーントンのオリジナルヒット曲「ハウンド・ドッグ」を歌っている。同曲は、後にプレスリーがカバーすることになる名曲だ。
子どもの頃から地域の教会で歌い、その歌声は群を抜いて素晴らしかったというションカさん。ビッグ・ママ・ソーントン役のオファーを受けて、「私と同じく、彼女は独学のシンガー。そして彼女と同じく、私は一度も正式な授業を受けたことがない。彼女は歌い方を独学し、ドラムやハーモニカの演奏も独学した。そして、こんな感じのことを言っていた。『私は楽譜の読み方はわからないけど、歌い方を知っているし、よい音楽が何かもわかる』。私はこのすべてに共感できるわ」と、語っていたという。