早見沙織、日々の仕事は「あのとき頑張ったから今があると思うための種まき」

早見沙織、日々の仕事は「あのとき頑張ったから今があると思うための種まき」

早見沙織=劇場版オリジナルアニメ『駒田蒸留所へようこそ』舞台あいさつ付き特別上映 (C)ORICON NewS inc.

(ORICON NEWS)

 劇場版オリジナルアニメ『駒田蒸留所へようこそ』(11月10日公開)の舞台あいさつ付き特別上映が28日、都内で行われた。イベントには声優の早見沙織(駒田琉生役)、小野賢章(高橋光太郎役)、内田真礼(河端朋子)、吉原正行監督が登壇し、作品への思いを語った。

 本作は『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』と、「働くこと」をテーマに日々奮闘するキャラクターを描いてきたP.A.WORKSによる”お仕事シリーズ”の最新作。『第36回東京国際映画祭(TIFF)』(10月23日〜11月1日開催)のアニメーション部門に正式出品されている。

 舞台は世界でも注目されるジャパニーズウイスキーの蒸留所。崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女性社長と、夢もやる気もない新米編集者が、家族の絆をつなぐ”幻のウイスキー”の復活を目指す物語を描く。

 早見は印象に残ったシーンは「1つは、高橋さん(小野)とのやり取り。とあるシーンをキッカケに心の距離や展開が変わっていくんですが、そこにもウイスキーが間にあって、この作品を象徴していると思います。2つ目は、家族の絆を表すようなウイスキーを復活させるために奮闘する中で、(井上喜久子演じる)母とやり取りをするシーンです。最後に向けて本当に胸を打つやり取りがあるので、そこに注目していただきたい」とアピールした。

 “仕事”をテーマとした本作について、「ウイスキーは作るのにとても時間がかかる。私たち声優も、今日やったことが今日成果になることはなかなかない」と共通項を見出した。「やったことが忘れた頃に返ってきたり、最後まで形にならなかったこともある。120%の力を注いでも、なにかトラブルが起きてしまったり…」とし、「これは声優業に限らないと思います」と客席に語りかけた。

 そして「でも、数年後に『あのとき頑張ったから今があるんだな』と思えることもあります。私はそのときのための種まきをしているんだと思って、いつもお仕事をさせていただいています」と笑顔を見せた。

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