本番組は、現在、ABEMAで生中継されているプレミアリーグやブンデスリーガを中心に、レギュラーシーズン公式戦324試合生中継したメジャーリーグベースボール(以下、MLB)など注目スポーツの最新情報を生放送で公開しており、本放送回では、サッカーのメインコメンテーターとして、元サッカー日本代表の槙野智章、野球のメインコメンテーターとして、元メジャーリーグ選手の川崎宗則に加えて、コメンテーターとして大相撲の元関脇の豊ノ島が出演した。
■「指導者ライセンス」の取得にはげむ槙野智章に独占密着
番組では、サッカーチームの監督を目指し、「指導者ライセンス」の取得にはげむ槙野に独占密着した。
2022年12月の現役引退会見において、「日本代表監督になりたい」と宣言した槙野の夢への第一歩として、日本フットボールリーグ(JFL)などの監督が可能となる「A級ライセンス」を取得するための合宿に参加した。この合宿では、1日8時間の授業のなかで、「W杯の振り返り」や「戦術のトレンド」など指導者として必要な知識を学ぶのに加えて、プレゼンテーションや指導実戦にも挑戦する。
槙野は「U-23日本代表のUAE戦の試合映像を分析して、選手たちに伝える課題を与えられている」とした上で、「試合映像をパソコンで編集しなきゃいけないけど、俺はパソコンがめっちゃ苦手なので大変。でも、自分が得た情報を編集して、選手たちに伝えることは、監督のひとつの仕事でもある」と充実した表情を見せていた。
また、メインの指導実戦では、テーマにそった戦術を考えてプレイヤー役に指導すると、槙野の指導に対し、プレイヤー役からは「指導に抑揚があって、強度が高くできた」「気合いが入る」と高い評価をされた一方で、講師からは「槙野監督が描く“正しいポジション”をみんなが理解できていたか? イメージしていることを言語化して、認識をあわせることに次は取り組んでほしい」とアドバイスが送られた。これに槙野は「短い時間のなかで、どれだけのことを選手に伝えられるか。表現力や語彙力がとても重要となる」とふり返った。
■「これまで見えてこなかった景色」
合宿を終えた槙野は、インタビューのなかで指導者を目指す理由を、「自分がいちばん輝ける場所は、カメラの前ではなく、緑の芝の上。いろいろな指導者のもとでプレーするなかで、学んだ戦術をノートに書き留めていた。その自分にしかないデータを活かせるのは監督業しかない。成長させてもらった場所に還元し、新しい選手を育てたい」と告白する。
また、ライセンス制度については「『キャリアのある選手は、指導者ライセンスを取得する必要がない』と思っていた」と打ち明けた一方で、ライセンス取得に取り組んでいる現在は、「指導者にライセンスはぜったい必要」と心境に変化があったことを明かす。その上で「選手と指導者では、サッカーを見る目線がまったく違う。合宿を経て、これまで見えてこなかった景色を知った」と話した。
最後に、将来のビジョンについては「日本代表監督になることが最大の目標で、そのためにひとつずつ階段をのぼっていかないといけない」と改めて意気込み、「まずはJリーグで指揮をとって、結果を残したい。町おこしをして、サッカーが愛される街、ひいては国を目指していきたい」と野望を語った。
川崎は「マキさん、まじめや……!」と槙野の真剣な表情に感激し、続けて「野球もそうだけど、プレイヤーとしてはプロでもマネジメントでは素人。マネジメントを勉強し、それを第三者がアドバイスしてくれる時間は大事。マキさんのやっていることは素晴らしい」と称賛する。
また、豊ノ島も「私も親方として指導していたが、現役時代とやることや感じることが違う。ライセンス取得は大事だと思う」と話した。
さらには槙野から視聴者へ報告があり、A級ライセンスについて「合格しました!」と笑顔で発表すると、川崎と豊ノ島は「おめでとうございます!」「ヤッター!」と祝福した。槙野は「元プロ選手でも不合格の人が出るくらい簡単ではない。無事に合格できて良かった」と胸をなでおろしていた。
※川崎宗則の“崎”は立つ「崎」が正式表記