■「君となら恋をしてみても」とは
本ドラマは、窪田マルによる人気BL漫画を原作に、神奈川・江ノ島を舞台に描かれる男子高校生たちのまばゆい恋の物語を実写化。世話焼きの高校生・山菅龍司(日向)と、転校生・海堂天(大倉)が江の島で出会い、少しずつ引かれ合っていくさまを描く。
日向が演じる龍司は、江の島で実家の食堂を手伝う世話焼きの高校生で、誰にでも優しく、真っすぐなキャラクター。大倉が演じる天は、過去のトラウマを抱えた転校生で、龍司と出会い過ごしていくうちに次第に心を引かれ、前を向いていく。
■あいあい傘で帰った翌日、天は熱を出してしまう
過去のトラウマから、自分に本気の恋なんて出来ないと諦めている海堂天(大倉)。祖母と暮らすために江の島へ引っ越してきた矢先、顔が好みな山菅龍司(日向)と偶然出会う。転校先の高校でも天は龍司と同じクラスの同級生となる。
龍司が傘を持って来ていなくて、天が傘に入れてやって下校する。翌日、天は熱を出してしまい、傘を返しに来た龍司はそのことを知る。天は部屋で横になり、龍司が帰ろうとすると、寝るまでここに居てと引き止める。
■2人は子供の頃の風邪の思い出を話す
妹が風邪を引いた思い出話をする龍司。天は両親が共働きだったために子どもの頃、風邪を一人で治さなきゃいけないと思って寂しかったことを話す。それを聞いて龍司は天の手を握り、「居るよ」と安心させてやる。天は「うん」と安心して目をつむる。
天が目を覚ますとすっかり暗くなって龍司は居なかったが、おばあちゃんのいる居間に天が行くと、龍司が居た。驚く天に「起きた?」と声をかける龍司。天のおばあちゃんに挨拶すると、龍司は天に「お大事にな」と言って帰ろうとする。天が「待っててくれたの?」と聞くと、「顔見たかっただけだから」と言って帰っていくのだった。
押し付けがましくない龍司の優しさが、天とともに見ている方も心に染みた。
◆構成・文=牧島史佳


