NHKの田中正良キャスターが4日、同局総合「ニュースウオッチ9」に出演し、日本の最西端である沖縄・与那国島の現状を伝えた。この日は田中キャスター、青井実キャスター、山内泉キャスターの新体制となっての初回。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、日本の安全保障について特集した。
与那国島の漁師が撮影した、中国海警局の船の映像とともに「尖閣に行って海警局の船がいなかったことってないんじゃないかな」という漁業者のコメントも流された。2016年には陸上自衛隊の沿岸監視隊が発足。4月からは航空自衛隊の監視部隊も常駐するようになったことなどが伝えられた。
田中キャスターは、ロシアのウクライナ侵攻が日本の安全保障について「再考を迫る」きっかけになったと説明。「与那国島は中国の海洋進出の動きを直接肌で感じている最前線の島でした。あらゆる議論を行うことが重要だと思います」と他人事ととらえないよう呼びかけた。