米国映画芸術科学アカデミーは23日、第96回米国アカデミー賞の候補作品を発表した。俳優の役所広司(68)が主演した「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)が国際長編映画賞にノミネートされた。
東京・渋谷の公衆トイレで働く清掃員の日常をドキュメンタリータッチに描く物語。清掃員の平山を演じた役所は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。日本人の同賞受賞は「誰も知らない」(是枝裕和監督、04年)の柳楽優弥(33)以来、19年ぶり2人目の快挙だった。
役所は昨年12月、スポーツ報知のインタビューで海外で高い評価を受けていることに「映画が一人歩きして、海外に行って、その国の人を楽しませる。それがうれしい」。国際長編映画賞を受賞すれば、22年の「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)以来、日本映画では2年ぶりとなるが、「行けるところまで行きたいですね」とオスカー獲得に意欲を見せていた。