■夢に向かって歩き始めた空豆と音
同作は、九州の片田舎で育った浅葱空豆(広瀬)が、幼なじみの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(永瀬)と運命的で衝撃的な出会いを果たすことから始まる「夢」と「恋愛」の物語。
脚本を担当するのは、「オレンジデイズ」(2004年、TBS系)以来19年ぶりに“王道青春ラブストーリー”を手掛ける、北川悦吏子氏。互いに夢を追い、励まし合い、時にはけんかをしながらも笑い合って過ごした23歳の2人の“愛おしい時間”を描く。
■空豆の目が覚めた「デザイナーになるんだよ」の一言
第5話は、空豆が高級有名ブランド・アンダーソニアのデザイナー・久遠(遠藤憲一)の会社へ響子(夏木マリ)と会いに行くシーンから始まった。空豆は服のデザインを描いてみた紙を持参し、響子の服を解体した時の感動に満ちた思いを語った。
帰り道、響子は空豆に自分が絵に夢中になっていたときの思い出を語り「空豆、あんたデザイナーになるんだよ」という言葉を残す。一気に夢の扉が開かれた瞬間だった。
アンダーソニアに正式採用となった空豆は音と手を叩き合って喜ぶが、その頃、音は仕事がうまく進んでいなかった。歌がド下手なスポンサーの娘と、そのスポンサーを納得させるためだけに、音の曲を使われそうになっていたのだ。空豆は「音すごかね。自分の曲が台無しになろうとしちょるときに、人の幸運、喜べるのすごか」と心が温かくなるのを感じていた。
■機転を利かせて作った空豆のドレスがセンスの塊!
音の落ち込む気持ちを悟った通称“イソベマキ”こと真紀子(松本若菜)は、反旗を翻す行動に出る。音と空豆、友人・真子(馬場園梓)を呼び寄せ、音の作った曲を歌の上手い真子に歌わせてゲリラライブをしようというのだ。サクラ役で呼ばれた空豆だったが、真子の服装が地味なことに気付き、「おい、衣装作りましょうか?」と布を買いに走った。
空豆は真子に水色の布を巻きつけて、あっという間にドレスのようにしてしまう。初めてやったとは思えないセンスが光っていた。迷いがなく鮮やかな行動力で人を幸せにしていく空豆を見て、音は驚くと同時に心がひかれていくのを感じているようだ。
視聴者のSNSには「数日前まで“大東京パーカー”着ていた空豆のセンスが爆発してたな」「布からドレス作ったところ感動しちゃった」「ああいう大胆な子はファッション界で輝くと思う」と、これからの空豆に期待する声が多く上がっていた。また、「急に出てきた馬場園ちゃん」「馬場園さん歌声も聴きたかった」など、ゲスト出演した馬場園のドレス姿も話題になっていた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部