俳優・平方元基が8日、都内で初単独主演する舞台「THE 39 STEPS」(5月1〜17日、東京・シアタークリエ)製作会見に女優・ソニン、お笑い芸人・あべこうじ、俳優・小松利昌と出席した。
本作は、スコットランドの作家ジョン・バカン氏の小説「三十九階段」と、英映画「三十九夜」(アルフレッド・ヒッチコック監督)を原作にしたイギリス発の舞台作品。退屈な毎日を送っていた主人公リチャード・ハネイは、気分転換で訪れたミュージックホールで銃の発砲騒ぎに遭遇したことをきっかけにハネイの大逃亡劇が幕を開ける。
主人公・ハネイ役を演じる平方は、劇中では着用しないものの共演陣の衣装に合わせてタンクトップにパンツ姿で登場。「なんでこの衣装なんだろう。寒いです」と苦笑い。本作で初単独主演に挑み「この格好で単独主演というのもあれですが、4人で作品を作っていくことにホっとしています。物語を運んでいく一員として気持ちをいっぱい込めて演じたい。4人一組で頑張りたいです」と意気込みを語った。
謎の女スパイ・アナベラ、マーガレット、パメラの3役を演じるソニンは「一切はけない演出でずっとみんな舞台上にいます。とにかく覚えることが多い」と苦労を明かしながらも「今まで見たことがないような作品です」と力を込めた。
クラウン(道化師)役のあべと小松は、2人で135役を演じ分ける。あべは、本作が10年ぶりの芝居といい「新喜劇と近いと聞いていたのに、全然違うんです。一番の見せ所は電話役です」。小松は「僕のメインは台所と大きな家役です。役者4人ぎりぎりで回しているところも見どころです」と“総力戦”で臨む本作をアピールした。
上演台本・演出は、演出家のウォーリー木下が務めている。