自殺ほう助容疑で27日に逮捕された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦=きのし・たかひこ)容疑者(47)が同日午後10時過ぎ、捜査本部のある警視庁目黒署を出て勾留先の原宿署に向かった。
猿之助容疑者の乗った車は目黒署を出る際も車内がカーテンで隠され、姿はうかがえず。同10時27分に原宿署に到着した際もカーテンは閉じられていた。
猿之助容疑者はこの日、入院先の都内病院から任意同行を求められ、午前10時24分ごろ、目黒署に入った。その際もシルバーのワンボックスカーはカーテンでおおわれ、姿は見えず。目黒署の敷地内にはテントが立てられ、ブルーシートも張られ、猿之助容疑者や捜査員が車を降りる様子も見えないようになる厳重な体制が敷かれた。
猿之助容疑者は、5月17日午後〜18日午前、自宅で睡眠導入剤を服用させ、母親喜熨斗延子さん(当時75)さんの自殺を手助けした疑いで逮捕された。「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と供述し、容疑を認めている。警視庁は今後、父で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さん(当時76)の死亡への関与についても調べる。