歌舞伎俳優の市川中車(香川照之)が4日、東京・新橋演舞場で初日を迎えたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」(3月20日まで)に帝役で出演した。
日本神話にある日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説をもとに、哲学者の梅原猛が書き下ろし、昨年9月に死去した市川猿翁さん(享年83)が主演、脚本、演出を手掛けたスーパー歌舞伎第1弾。2012年以来、12年ぶりの上演となる今回は中村隼人と市川團子がダブルキャストで主人公の小碓命(おうすのみこと)後にヤマトタケル、大碓命(おおうすのみこと)を演じる。
1986年2月4日の初演から38年。中車はXで「父(猿翁さん)が渾身の決意と思いで創り上げたヤマトタケルが、38年の時を経た同日の本日、立春の暦の節目に、配役を一段と若返らせまた初演の趣きも随所に取り入れながら再び幕を開けました!」と報告。「澤瀉屋の想いが詰まったこのスペクタクルな舞台をどうかご高覧くださいますよう、心よりお願い申し上げます」と呼びかけた。