2004年放送のNHK大河ドラマ「新選組!」で共演した当時を振り返り、「本番5秒前までふざけてるんですよね」と苦笑。
「香取(慎吾)くん始め、藤原竜也くんとかそうそうたる面々の隊士がいる」という中、山口がエキストラという設定で「“お前、絶対喋るなよ!”とか言っておいて」とミニコントを展開しながらそのまま本番に突入。「スタート!ってなって、そうするとセリフがあって(山口が)『近藤さん!』とか言ってくるから、もうそれがおかしくて。カットかかって、(またミニコントの設定に戻り)“お前喋るなよ!”とか言うと、“すんまへん、そんな空気だったもので…”とか言うわけです。それをずっとやってるから、笑い過ぎてお芝居できない時とかありました」と思い出し笑い。お笑いだけでなく、芝居や絵画、音楽にも長けた山口に「ぐっさんこそ多彩でなんでもできる」と尊敬のまなざしを向けた。
番組でMCの藤ヶ谷太輔から取材を受けた山口は「新選組!」出演の際、「お笑い芸人として見られている。楽しいことしたいけど居心地が悪そう、どうしよう」と空気感がわからずに困っていたが、楽屋で「ぐっさん遊ぼうよ」と山本がギターを弾き出してセッションに誘ってくれて溶け込むことができたと感謝。
当時を振り返り、山本は「藤原くんとか香取が、これ歌ってよ!って適当なのを言うんですよ。それで僕がギター弾き始めると、ぐっさんが合わせてハーモニカ吹いたりしてなんとなくフレーズが決まってきたりすると僕がハモっていくという。わりとそのまま曲ができちゃうみたいな」と懐かしそう。「どうせ俳優さんの弾くギターだろって思ってたらしいんです。だけど、僕はバンドでリードギターとかもやってたから、こんなに弾けるんだ!ってところから意気投合して。プライベートでも遊びますし、仕事にもつながったりするし。いいお兄さんでもあり、父親のような存在でもあり、友達。不思議な存在ですよね」と今も親交が続いている。
テレビだけでなく、舞台やミュージカル、音楽家と組んで新ジャンルのステージを作るなど現在も幅広く活動する山本。「自分の中でジャンルとか決まってなくて、これだったら僕がやっても大丈夫そうかなっていうのは挑戦するし。身に合ってないものはごめんなさいと言う。無理はしないようにしていて。人間、男、父親として生きるというところでいろんなことを選択している。こんなこと言うと、命懸けてないみたいに思われるかもしれないけど、俳優のために自分を犠牲にして何かを捻じ曲げようとは全く思わないですね」とポリシーを語った。