5日にNHK総合の新ドラマ「正直不動産」(火曜後10・00)の第1話が放送されたが、降板した俳優・木下ほうか(58)が出演予定だった場面は全カットとなった。
木下は俳優・山下智久が演じる主人公の上司役で出演予定だったが降板。同局は代役を立てての再撮影は行わず、出演シーンをカットして放送することを発表していた。編集作業を行っているが、ドラマ関係者は「出演シーンが多く、かなりの作業が必要。2000万円ほどかかると思います」と説明した。過去にある俳優が不祥事を起こした際、同局は出演ドラマの放送を中止。2億円以上とされる賠償金を当時の所属事務所が肩代わりして支払った。
ネット上では放送終了後に「木下ほうかがどういう感じで出るはずだったのか気になってしまった」「木下ほうかさんの痕跡を全く感じなかった」「木下ほうか出てたらもっと面白かったかもな」「本当に本当に編集お疲れ様でした」といった声が寄せられていた。
木下は3月23日に「文春オンライン」に「性加害」疑惑を報道された。記事では、2人の女優が2011年に木下から性行為を強要されたと訴えた。1人は演技指導の名目で木下の自宅に行った際の行為を告発。もう1人に対しては、木下は「いろんな監督を紹介してやれる」と話していたといい、いずれも優位な立場を利用して関係を迫ったものだった。木下は3月28日に「現在出ております週刊誌報道の内容について、一部事実と異なる点や10年程前のことで記憶にないこともございますが、概ね間違っておりません」と報道を認め、無期限の活動休止を報告していた。