歌舞伎俳優、尾上菊之助(45)が1日、東京・国立劇場で初日を迎えた10月歌舞伎公演「通し狂言 義経千本桜」(26日まで)の終演後に取材に応じた。
同公演は、令和2年3月に同劇場で上演を予定していたが、新型コロナの影響で中止となり、再度企画された。源九郎狐の扮装のまま現れた菊之助は、「幼いころからあこがれていた知盛・権太・忠信の〝三役完演〟。中止となった2年前からの思いを込め、さらに成長した姿をお見せしたい」と充実ぶりをにじませた。
この日は文化庁芸術祭オープニング公演で、秋篠宮ご夫妻が鑑賞された。懇談に参加した菊之助は「狐の演技も衣装もたいへん興味深く観劇した、とお言葉を掛けていただいた」と感無量。また、「妃殿下は、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の出演もご存じで、うれしかったです」と笑顔で明かした。


