この記事では、7月8日（金）放送の模様を紹介。ここでは、“言葉の難しさ”について語り合いました。
小室哲哉、松任谷由実
ユーミン：50年目のデビュー記念日（7月5日）をはさんで、今週も引き続き「Yuming 50th Anniversary Special対談」をお送りします。小室哲哉さんがスタジオにいらしてくださっています。
小室：どうも、こんにちは！ お招きありがとうございます。
ユーミン：こちらこそ。ところで最近のてっちゃんは、どうやって曲を作っているんですか？
小室：そうですね。もう、ワードから（作ること）は、なかなかできなくなってきていて。シンセっていうか今はコンピューターですが、新しい機種がきたら音を聴く感じで、その音に刺激されて音から（作っています）。
ユーミン：無限の選択肢があるよね。
小室：そうなんですよ。何万音色ってあるので、ループとかグルーヴ感は、そこから作っていったりします。言葉を探し出す能力は、ちょっと自分の中で不調ですね。
ユーミン：いや、同じですよ。
小室：そうですか。
ユーミン：でも、それは日本語の特徴でもあり、限界でもあり。逆にその空白に無限の可能性があるとも言えるけれど、言葉は難しいですね。
小室：そうですよね。ちょっと一度出尽くした感はあって、そこからさらに……って思っても、日本語で出てこないんですよね。“じゃあ、英語とかのワードみたいなものが何かあるかな？”と思っても、向こうは向こうで新しい組み合わせの言葉が、どんどんできているので。例えば「メタバース」のような。余計にわからなくなってきちゃっているので。
ユーミン：「何でもあり」とも言える。
小室：そうですね。何でもありだと思います。
ユーミン：本当に、音色は無限にあるから。
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デビュー50周年記念企画の1つで、ユーミンの人気曲のタイトルが6人の作家によって新たなストーリーへと生まれ変わったトリビュート小説集「Yuming Tribute Stories」（新潮社）は、現在好評発売中です。
また、12月8日（木）からは「松任谷由実展」（仮称）の開催が決定しました。詳細は順次、公式Webサイト、SNSで発表予定ですので、ぜひチェックしてください！
＜番組概要＞
番組名：Yuming Chord
放送日時：毎週金曜11:00〜11:30
パーソナリティ：松任谷由実
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/yuming
