小倉一郎 70歳でステージ4のがん判明 余命「1年か2年ぐらい」も回復みせ「おトイレで泣きました」

 俳優の小倉一郎(71)が2日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜後1・00)にゲスト出演。ステージ4のがんが見つかったことを明かし、闘病生活について語った。

 小倉は65歳だった6年前に5歳年下の女性と4度目の結婚。昨年は体の計4カ所にがんが見つかったとし、司会の黒柳徹子から「70歳の4つのがんというのはどこに」と聞かれると、小倉は「撮影中に足首を骨折しまして。整形外科に通ってましたら、右の背中が痛いんですよ。その足首に貼る痛み止めの貼り薬をこっちに貼って、1月、2月ぐらいたっても痛みが引かないんで。おかしいなってみてもらったら、両方の肺にがんが見つかった」と明かした。

 「結構大きかったんですよ」と話す小倉は「実は鹿児島にいるいとこが肩が痛い、痛いって言ってそれが治らないので診(てもらっ)たら、肺がんだったと。それで亡くなっちゃったんです。そのことが分かっていましたので、もしかしたらってのはあったんですけど。まあ調べたらやっぱりそうかということでした」と続けた。

 「お医者さまから“ステージ4で、抗がん剤も手術も放射線も、何をやっても無駄です”と言われました」と小倉。余命は「まあ1年か2年ぐらい、はっきりは分からないけどとおっしゃいましたけど。まあなすすべがないという言い方じゃなくて、“何をやっても無駄”っておっしゃいましたから。まあ驚きはしませんでした。ああそうかと」と振り返った。

 黒柳が「それで2番目の結婚の時の娘さんたちが、ほかの専門病院をいろいろ探してくれて」と続けると、小倉は「がんの専門病院、県立がんセンターっていうとこに行って、また調べたら胸の骨と、右の脳に転移してるっていうことが分かって」と説明。それでも「それで放射線で脳は1回で消えました。胸は1月ぐらい放射線当てて、これも消えました」とし、「それから抗がん剤、点滴でやるんですが、始まって。それで半年ぐらいで左の肺のがんが消えました。1年目に右のほうも、カリカリ梅、小さいのありますよね、お弁当についてるような、最初、これぐらい(直径数センチほど)あったんですね、それがこんなになって」と明かした。

 「で、この間お医者さまに“もうすぐ消えちゃったら抗がん剤はもういいですか?”って言ったら、“ちょっとでも残ってたら、またあちこち転移するといけないから、何年間かは抗がん剤をやる必要がある”っていうふうに言われました」と話した。

 黒柳が「でもまあそれぐらい凄かったのに、残っているのがちょっと、このぐらい」と語ると、小倉は「小指の先よりももっと小さくなってました。薬のおかげだとおかげだと思います。副作用も全くなくて」と笑顔。「いや最初行った時に、“小倉さん、ステージ4でも大丈夫ですよ”って。“副作用もないいい薬がありますから大丈夫です”って言われて。最初は信じられなかったんですけど、本当に薬が…おかげさまで」と喜んだ。

 黒柳から「がんが小さくなってほとんど見えないぐらいですって言われた時はどんなお気持ちでした」と問われると、小倉は「最初のレントゲンで“あれ、小さくなってますね”って言ったら、“はい、薬が効いたんですね”っていとも簡単におっしゃったんですけど、ちょっと涙がじわっと来まして。恥ずかしいからちょっと“来月は何日に来たらよろしいでしょうか”って日程だけ決めて、出て、おトイレ駆け込んで、おトイレで泣きました。それで娘たちにおトイレからメールをしました」と回顧した。

 現在も治療を続けているのかとの質問には、「はい、月に1回通ってます」。黒柳は「それにしてもね、そんな胸と脳と、4つのがんがあったのが全部がとにかくほとんどなくなったっていうのは、いいようもないですもんね」と話すと小倉は「信じられないぐらいですね」としみじみと話した。

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