将棋の第80期名人戦、6日開幕 斎藤慎太郎八段「昨年以上の将棋を」 開幕式で渡辺明名人への雪辱誓う

将棋の第80期名人戦、6日開幕 斎藤慎太郎八段「昨年以上の将棋を」 開幕式で渡辺明名人への雪辱誓う

第80期名人戦七番勝負の開幕式であいさつをする斎藤慎太郎八段

(スポーツ報知)

 将棋の渡辺明名人(37)=棋王=に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦する第80期名人戦七番勝負が6日、東京・文京区で開幕する。5日、両対局者は開幕式で健闘を誓い合った。

 渡辺対斎藤。名人戦は2年連続同カードの対局となった。渡辺は、前期との違いを桜に見たという。「昨年と日程的には1日しか違わないと思うのですが、今年は桜が残っていた」

 会場であるホテル椿山荘で桜を見る人々の姿。昨年は見られなかった光景を見ることができ、「皆さんが前向きな気持ちで晴れ晴れしい表情をされているのが非常に印象に残りました」と話した。

 昨年に引き続き、新型コロナ禍での対局となるが、「将棋ファンの皆様方も久しぶりにタイトル戦を現地で見られると意気込んでいる方が多いと思います。そういった皆様、全国で2局目以降お待ちの皆様方の期待に応えられるような将棋、七番勝負を目指して頑張っていきたい」と意欲を語った。

 一方、2期連続の名人戦挑戦となる斎藤は、A級順位戦で開幕8連勝を記録。最終戦の結果を待たず名人への挑戦権獲得を決めた。前期の名人戦七番勝負では、開幕局で斎藤が逆転勝利したものの、その後は渡辺に貫禄を見せつけられ、シリーズ成績は1勝4敗。「前期は渡辺名人の読みの深さを感じ、自身の課題を感じる結果となりました」と振り返った。

 それでも、再び戻ってきた対局の舞台。「今月で棋士になってちょうど10年になります。集大成というと少し大げさとは思いますが、この名人戦で何か一つ形に出来ればと思っていますし、昨年以上の将棋を指せるように頑張りたい」と名人と対峙(たいじ)する。

 開幕式で登壇した日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)は「今、世界情勢が非常に大変な状況になっていると思いますが、将棋は決まったルールの中で、常にすてきな素晴らしい出会いが盤上で、また盤外でも繰り広げられるものと思っています。今期の両者に素晴らしい戦いを期待しながら、世界の平穏な日々が一日でも早く来ることを願ってやみません」と将棋に願いを込めた。

 3連覇か初の名人獲得か。東北から九州まで、各地を舞台に将棋ファンの笑顔を咲かす春の戦が始まる。(瀬戸 花音)

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