将棋の女流王座戦 コロナ落ち着き、5年ぶり海外選手招待「たくさんの先生にお会いできてうれしい」

将棋の女流王座戦 コロナ落ち着き、5年ぶり海外選手招待「たくさんの先生にお会いできてうれしい」

海外招待選手としてリコー杯第14期女流王座戦一次予選に参加した米国在住のルージー・サンアマ (撮影・小田切 葉月)

(スポニチアネックス)

 将棋のリコー杯第14期女流王座戦一次予選が18日、東京・将棋会館で指された。同棋戦には海外招待選手枠が設けられており、今回は米国在住のルージー・サンアマ(29)が出場した。海外選手の招待は新型コロナウイルスの影響もあり、2019年以来5年ぶり。米国からの招待は初となり、サンアマは「緊張しています」と日本語で答えた。

 サンアマは上海出身で、現在は米国・テキサス州で暮らす。職業は投資データアナリスト。13歳の時に学校で将棋を習い、16歳まで続けるも一度離れた。だが半年前に今大会を知り、再び情熱が燃え上がった。詰将棋やオンライン対戦、YouTube上の将棋動画などを見て猛勉強。努力が実を結び、今年2月に行われた海外選手の選抜大会で準優勝に輝いた。

 本来は優勝のモンゴル出身のトゥルムンフ・ムンフゾルさんが参加予定だったが、諸事情のため欠席。繰り上げという思わぬ形で、憧れの棋戦に参戦した。対局は1回戦で今井絢女流初段(22)と対戦。攻め合いで及ばず敗れたものの、「たくさんの将棋の先生にお会いできて、とてもうれしい」と話す。新型コロナの感染状況も落ち着いた今、将棋がさらに世界に広まっていきそうだ。 (小田切 葉月) 

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