寺島はフランス人の夫・ローラン・グナシア氏と2007年に結婚。フランスと文化の違いについて、外国人との共演は多いTOKIOの国分太一から「フランスの方と話すと、ほかの国の方たちが何か面倒くさいこと言ってるなってなることがある。プライドと、国も自分たちが一番上でほかを下に見る、みたいな」と指摘すると、寺島は「間違いないです。どこの国よりも自分たちの国は素晴らしいと思っています」と笑った。
「お国柄なのか、物事をまったくまっすぐに見られない。必ず斜め下とか違うところで見るんですよね」と寺島。「向こうはディベートの国なんですよ、言ってることはだいたい変わらないのに、とにかくしゃべる」と指摘した。
ローラン氏にはフランスにも子どもがいるといい、「(フランスのテストでは)〇×なんて一切ない。とにかく書かせる問題。文章で書かせる。“どんなことを学校でやってるの?”って聞いた時があって、美術の時間に黒いカラスの模型を“これは私から見ると白いカラスに見えると先生を説得してください”って授業があるらしい」と明かし、スタジオからも「え〜!」「それやばっ!」「それはちょっと」と驚きの声が上がった。
「だから、理屈っぽいんですよ。本当に。それを納得させるまでやらないといけないから」としみじみ。「だから、面白いのは面白いんですよ。同じような人は一人もいないし、日本人みたいに“こうだよね!”って言って、“うん”てうなづく人なんて一人もいない。まず、『mais』=『but』から会話が始まる。『but』って言っても、だいたい言ってることは同じ」とチクリ。「あとは厄介な彼女を自慢するフランス人。彼女が厄介なほど、自慢する。カフェで小さいコーヒー飲みながら、5時間ぐらいテラスをやってるんですよ」とフランス人あるあるは止まらず。
さらに「本当に凄いと思いますよ、フランス人。面白いですよ、面白いですけど、面倒くさい、時間がかかるから」と寺島。「“うん!”って言っておけばいいじゃんって思うけど、(夫から)“しのぶはけんかしても『ごめん』とか、無視とか、『うん』とかしか言わないからつまらない”って言われたことがある」とも明かした。
そんな寺島の話に、松岡昌宏は「パリの映画ってわからないニュアンスのものが多い」と私見。これにも、寺島は「それが狙い通り。起承転結のアメリカ映画とかをバカにするんですよ。“そんなわかりやすい映画作っちゃって、バカじゃないの?”みたいな。“もう終わり?”みたいな映画多いじゃないですか。それをカフェに持ち帰って、小さいコーヒーで5時間しゃべるんです」と続けた。