モデルで俳優の宮沢氷魚(28)が6日、都内で映画「エゴイスト」(10日より全国公開)の日本外国特派員協会記者会見に出席。米・サンフランシスコ生まれで、幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、高校卒業後2年間は留学経験もある宮沢がネイティブレベルの英語を披露した。
同作は、エッセイストで20年に亡くなった高山真さんの自伝的小説が原作。14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごし、今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働く、主人公・斉藤浩輔(鈴木亮平)とパーソナルトレーナーの中村龍太(宮沢)との愛のストーリー。
性的指向をテーマの一つとしていう作品だけに、性的少数者や同性婚をめぐって差別発言で更迭された荒井勝喜・首相秘書官について意見を問う質問も飛んだ。宮沢は「僕は今まで、政治的発言は自分の意見としてあまり述べていなかった」と慎重に言葉を選びつつ「人として、失言に対しての自分たちの意見であったり、なにか行動することがたくさん見られたと思う。これは日本の今までの歴史を見てもすごく大きなステップアップだと思っていて。そんな中、皆さんがたくさん声を挙げたのは、すごく日本の未来に希望が見えると思っています」と語った。
そして「とても悲しい出来事ですが、皆さんの意志の強さ、意見をどんどん発信しようというところが見えたと思います。僕はそこに、もっと注目が集まって良いのではないのかな」と話した。